食事について |
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(1)体によい食べ物 |
私たちは食物を摂取するとき、食物の栄養素を再構築してから吸収しています。けっして直接吸収しているわけではありません。調理をして消化吸収しやすくするのです。
生のままの食物は消化吸収するのに労力を多く必要とします。それと、構成物質はそのままでは人間の栄養とならずかえって体の負担になることが多いのです。身近な例でいうと、漢方薬を作るときは何らかの加工をして必要な成分を抽出してつくっています。同じように調理するということは食物の栄養素を人間に適した状態にしているのです。
植物の生食(ナマショク)が人間の体に負担をかけることのひとつに、体を冷やすことが上げられます。手足の冷えとのぼせの症状がでるとともに下半身の力が弱く肩と首の筋肉が硬くなると言われています。
食べたくなったときに必要なものを必要なだけ摂取するのが良いでしょう。 |
(2)菜食が基本 |
菜食は肉食と違って分解する行程が多くなり消化吸収するための労力を多く必要とします。では消化によい肉類を主体にするとどうなるかというと、段々体は肉食傾向の状態に順応して消化吸収力が低下してきます。消化吸収の良い物ばかり食べていては内臓の力は衰えていくのです。内臓も適度の負荷が必要です。 |
では動物性食品は必要がないかというとそんなことはありません、摂取のしかたひとつで変わります。例えば衰弱しているときや消化吸収力の衰えている老人などには肉のスープは有効です。しかし、肉そのものを与えてはいけません。
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菜食の良い理由の一つに毒素が発生しにくいこともあげられます。動物性食品は腐敗しやすく腸内の醗酵を破壊します。腸内細菌も大切な消化吸収の システムなのです。自分の力だけでは食物の栄養素を取り出せません。取り出すには膨大な力を必要とします。そこで、細菌の醗酵を活用して腸内で食物を加工しているのです。長い進化の過程で人体に腸内細菌で消化吸収を助ける働きが組み込まれました。ですから細菌の力を無視した食事では栄養を十分に取っているとは言えません。
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(3)自分に合う食事が良い食事 |
栄養素や効能に必要以上にとらわれないことが肝心です。自分に必要な栄養素は頭で考えなくても体はちゃんと分かっていて健康を保っています。体が求めている食べ物、つまり食べて美味しいと感じるものがそのときの自分の状態にあった良い食事ということができます。
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自分に合う食物を発見する基準としては、食べ方(質と量と調理法と食べるときの作法)と食物の内容が重要です。
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運動について |
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(1)健康のための運動 |
運動はそれぞれの目的により内容が違います。記録や勝敗を競う運動は最終的には健康法になりません。健康になるには健康になる運動があります。 |
(2)理由と方法 |
達成量や期限や記録にこだわらない
運動によって体を痛める理由の一つに、記録にこだわることがあります。大脳皮質を緊張させて過度に運動すると筋肉の柔軟性に欠け筋肉や靱帯を損傷させなおかつストレスが限度を超して発生します。こだわりを捨てて運動をすることが健康運動として必要です。
達成感と意義の感じられる運動が必要
運動することは楽しいと感じます。本来動物は動くことを快感に感じるようにできているので、他の意義をくっつけないことです。純粋に意義を感じることは大切なことです。
では、ただ運動すればよいかというとそうではありません。意味のない運動やダラダラとした動きは、腰が定まらず筋肉の収縮が十分ではなくなり健康にはなれません。運動したという実感と価値が分かるそのバランス感覚の中に健康運動の要素が入っているのです。
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